先週、他県で一人暮らし中の息子が夏休みのため帰省していました。
10連休です。
帰宅時に
「ただいまま」よりも先に
「手が真っ黒なんだけど」と。
原因はスーツケースの取っ手でした。
旅行や出張で活躍してくれるスーツケース。しかし、久しぶりに出そうと思ったら「取っ手がベタベタして気持ち悪い!」と感じたことはありませんか?
これはスーツケースに使われているゴムや樹脂の劣化が原因で、時間の経過とともに発生する「加水分解」などによるものです。今回は、そんなベタベタした取っ手を無水エタノールや重曹を使ってスッキリきれいにする方法をご紹介します。

なぜ取っ手がベタベタするの?
スーツケースの取っ手に使われているゴムや樹脂製のコーティングは、空気中の湿気や紫外線、時間の経過によって「加水分解」され、「ベタベタ」「ネバネバ」した状態になります。
この現象は以下のような素材でよく見られます:
- ウレタン樹脂
- ラバーコーティング
- ソフトタッチ加工(シリコン系)
こうした素材は触り心地が良く、高級感もありますが、経年劣化で粘着質の不快な状態になるのが欠点です。
必要なもの
重曹を使う場合
- 重曹(粉末タイプ)
- 少量の水
- スポンジ or 歯ブラシ(柔らかめ)
- 布 or ペーパータオル
エタノールを使う場合
- 無水エタノール(ドラッグストアやネットで購入可能)
- 柔らかい布(マイクロファイバーなど)
- ゴム手袋(肌の弱い人は着用を推奨)
▼ドアラックストアで1300円くらいでした

重曹での掃除方法(環境に優しい)
重曹はナチュラルで手に入りやすく、環境にもやさしい素材です。時間は少しかかりますが、安心して使える方法です。
手順
- 重曹ペーストを作る
重曹大さじ1に対し、水小さじ1を加えてペースト状にします。 - ペーストを塗布する
ベタついている部分にペーストをのせ、スポンジや歯ブラシでやさしく擦ります。 - 10分ほど放置する
汚れを浮かせるために、数分~10分ほど置きます。 - 水拭きして重曹を取り除く
布やペーパータオルで水拭きし、残った重曹をしっかり取り除きます。 - 乾拭きで仕上げる
最後に乾いた布で仕上げ拭きをして終了です。
ポイント:重曹は研磨性があるため、強くこすりすぎると傷がつくことがあります。優しく行うのがコツです。
▼ゴムがボロボロと剥がれ落ちます

▼思っていたよりもきれいにならない

普段の掃除に使用しているセリアで購入の重曹を使いました。
今回は重曹ペーストでは塗りにくい場所だったので、重曹をぬるま湯で溶かして柔らかい布に浸して拭き取りました。
無水エタノールでの掃除方法(おすすめ)
無水エタノールは、油分やベタつきの除去に非常に効果的です。掃除が簡単でスピーディーに済ませたい方におすすめです。
手順
- 換気を良くする
エタノールは揮発性が高いため、作業は風通しの良い場所で行いましょう。 - 布にエタノールを染み込ませる
無水エタノールを布に適量つけます(直接スプレーは避ける)。 - ベタつく部分を拭く
優しくこするようにしてベタベタを拭き取ります。必要に応じて何度か繰り返します。 - 乾いた布で仕上げ拭き
最後に乾いた布で表面を拭いて完了です。
ポイント:無水エタノールはゴムやプラスチックに悪影響を与えにくいため安心ですが、目立たない部分で試してから使いましょう。
▼重曹よりはきれいになったが元通りにはならない

どちらの方法が効果的?
比較項目 | 無水エタノール | 重曹 |
---|---|---|
即効性 | ◎(すぐ落ちる) | △(時間がかかる) |
入手のしやすさ | ○(ドラッグストアなど) | ◎(スーパーや100円均一など) |
素材への優しさ | ○ | ○(ただし擦りすぎ注意) |
環境への配慮 | △ | ◎ |
短時間で済ませたいなら無水エタノール、ナチュラルクリーニング派なら重曹がおすすめです。
今回のバッグの場合は
最初は重曹で試してみましたが、なかなか思うようにきれいにならなかったので途中から無水エタノールに変えました。
かなりひどい状態だったので無水エタノールの方が効き目がありました。
しかし、完璧にはきれいになっていません。これ以上磨き続けていいのかと不安になってきたのでやめました。
最初の状態

ベタベタはしなくなりましたが、またすぐに元通りになりそうな予感がします。もし使用するときは、自宅にあるテニスラケットに使うグリップテープを巻き付けようかなと思っています。

バッグ自宅内で交換
今回息子が持って帰ってきたバッグと同じサムソナイトの同じサイズのバッグが家にあるので、そのバッグと交換しました。家にあるバッグは3年くらい前に購入して数回しか使っていません。息子の方が使用頻度が高いのでね。
年代が違うのでデザインが少し違います。



新しい方のバッグの取っ手は素材が変更になっていました。この素材なら加水分解はおきないと思うので今後は安心して使えることでしょう。



ベタベタ防止のための予防策
今後同じトラブルを避けるためにも、以下のポイントを意識してみてください。
- 長期間使わない場合は直射日光の当たらない場所で保管する
- 高温多湿の環境は避ける(押し入れの中などは除湿剤と一緒に)
- 使用後は簡単に汚れを拭き取っておく
まとめ
今回のスーツーケースはひどい状態だったので思っていたような結果にはなりませんでしたが、スーツケースの取っ手がベタベタになってしまっても、無水エタノールや重曹を使えばきれいにできるそうです。
ベタつきは放置するとホコリが付着してさらに汚くなってしまします。ぜひこのお掃除方法を参考になさってください。