「サージカルステンレスは金属アレルギーに強い」
「医療用のステンレスだから安心」といった言葉を、アクセサリーを探しているとよく目にします。
私自身は金属アレルギーはありません。
日頃からピアス、指輪、ネックレスなどをを身につけています
しかし、今回はアレルギー対応の商品でかぶれてしまいました。サージカルステンレス製のネックレス「なぜアレルギー対応とされるサージカルステンレスでかぶれてしまったのか」についてまとめてみました。

サージカルステンレスとは?
まず「サージカルステンレス」とは、医療用の器具やインプラントにも使われるステンレス素材のことです。代表的なものは 316L(別名:サージカルステンレススティール) と呼ばれる合金で、クロムやモリブデンを含み、強い耐食性と耐久性を持っています。
一般的な金属アレルギーの原因は「ニッケル」ですが、316Lにも微量のニッケルは含まれています。ただし溶け出しにくいため、他の金属よりもアレルギー反応が起きにくいとされているのです。そのため「アレルギー対応」として多くのアクセサリーに採用されています。
それでもかぶれることがある理由
私が実際に経験したように、サージカルステンレスでも必ずしも全員が安全というわけではありません。主な原因として考えられるのは以下の通りです。
- 個人差の影響
人によっては、316Lに含まれる微量のニッケルやクロムに反応してしまうことがあります。アレルギーの程度は人それぞれなので、「99%の人は大丈夫」でも自分が残りの1%に入ってしまう可能性があります。 - コーティングやメッキの影響
サージカルステンレスの上からゴールドやブラックなどのカラーコーティングを施している場合、その表面加工の素材が肌に合わないこともあります。見た目重視で選んだネックレスに実はアレルゲンが含まれていた、というケースです。 - 汗や皮脂による反応
真夏や運動時などに大量に汗をかくと、金属イオンがわずかに溶け出すことがあります。皮脂や汚れが付着したまま長時間身につけていると、かぶれの原因になることも少なくありません。 - 接触性皮膚炎
必ずしも「金属アレルギー」そのものではなく、物理的な摩擦や雑菌の繁殖によって皮膚が炎症を起こすこともあります。ネックレスが常に擦れる首元は特に敏感な部位です。
かぶれた当日(使用日)
つけ方、時間
今までにアクセサリーでかぶれるなどの症状が出たことはありませんでした。今回初めてつけたものではなく冬にもつけた事がありますが、今回のような症状はありませんでした。
今回のネックレスをつけていた当日は
症状のでかた
ネックレスを外した直後からかゆみが出てきました。
見る見るうちに、首の周り一周が赤くなってきました。後ろ側の髪の毛で隠れている部分よりも正面の赤さが一番ひどい状態でした。
ネックレスをしているように赤くなっていました。
実際にはもっと赤みが強くかぶれた症状が出ています。
写真は外で撮影をして赤みがはっきりと写らなくしています。
(ちょっと痛々しいので‥)

皮膚科受診
翌日の朝、皮膚科を受診し先生に経緯をお話しました。
私が先生から言われたのは、上にあげた3番の理由でした。
汗や皮脂による反応
真夏や運動時などに大量に汗をかくと、金属イオンがわずかに溶け出すことがあります。皮脂や汚れが付着したまま長時間身につけていると、かぶれの原因になることも少なくありません。
薬
今回処方されたお薬はこちらです。
かゆみがかなりあったので、飲み薬も処方されました。
《 飲み薬 》
デザレックス錠5mg
1日1回
アレルギー性鼻炎の症状や、じんましん、皮膚疾患に伴うかゆみ等を改善する薬
《 塗り薬 》
サレックス軟膏0.05%
1日2回
皮膚の炎症を抑える副腎皮質ホルモンの塗り薬

今後の対策と工夫
かぶれてしまった後、すぐに皮膚科を受診し、塗り薬で症状は落ち着きました。しかしまた同じことを繰り返さないために、いくつかの工夫を実践していこうと思います。
私の場合は、ゴールド、プラチナ、シルバーをよく使用していますが、今回と同じように真夏の暑い日に使用してもアレルギー症状を発症したことはありません。
今回使用したサージカルステンレスの使用には十分に気を付けたいと思います。
ネットの口コミから見えること
調べてみると、私と同じように「サージカルステンレスでもかぶれた」という声は意外と多く見つかります。一方で「何を着けてもダメだったのに、これだけは平気だった」という人もいるため、本当に個人差が大きい素材だとわかります。つまり「アレルギー対応=絶対安心」ではなく、あくまで「他の金属よりもリスクが低い」という程度に理解するのが現実的です。
まとめ
私のように「かぶれてしまった」という経験をするとがっかりしてしまいますが、原因を知り、対策を工夫することでアクセサリーを楽しむことは可能です。もし同じ悩みを抱えている方がいれば、無理に我慢せず皮膚科で相談しつつ、自分に合った素材を探してみてください。アクセサリーはおしゃれの楽しみの一部ですが、健康あってこそのもの。安心して身につけられるアイテムで楽しみたいと思っています。