犬の目の病気 白内障と核硬化症の違いや原因、対処法

愛犬ボーロ11歳。
数ヶ月前から目の色がなんとなく気になっていました。
白内障の様に白く濁って見えたわけではありません。

光の加減なのかな、
たまたまそう見えたのかな
と一人で考えていました。
他に気になる症状はありませんでした。



先日、夫が日本に帰国した時にそのことを話すと夫も感じたと。
そして、先週息子が帰省した時には息子から
「なんか、ボーロの目が今までと違う感じがするけど大丈夫?」と。


そこで週末に動物病院を受診しようと思っていました。
すると今度は歯が抜けました。


何か固いものを食べたわけでもなく、固いおもちゃで遊んでいたわけでもありません。
自然に抜けてしまったようで床に落ちていました。
この歯が、抜けずに残っていた乳歯なのかどうかはわかりません。
念のため、この歯も持って病院に行きました。



受診結果

《 目 》
検査後、軽い核硬化症と診断
原因は加齢、水晶体の老化
水晶体レンズはきれいなので今は白内障の心配はない


とても心配していたので安心した
核硬化症は視力を失うこともなく、治療もありません



受診結果

《 歯 》
乳歯かどうかの判断はつかない
加齢とともに歯が抜けてくることはある

今後、加齢とともに歯周病などの症状が出てきたら抜けてしまうことがあるのできちんと歯磨きをして予防すること



目の病気で代表的な白内障のことは知っていましたが、今回の受診で初めて核硬化症という病名を知りました。
そこで、核硬化症について少し調べてみました。


この記事でわかること

  • 白内障と核硬化症の違い
  • 原因と進行の仕方
  • 診断・検査方法
  • 対処法と予防
  • 注意すべきポイント



白内障と核硬化症の違いとは?

項目白内障核硬化症
原因水晶体が白く濁る(タンパク質の変性)加齢によって水晶体の中心が硬くなる
発症年齢若齢〜高齢犬まで主に7歳以上の老犬
視力への影響視力が低下・失明する可能性あり視力はほとんど低下しない
進行進行性で悪化することが多い進行は緩やかで深刻化しない
治療手術や点眼薬による進行抑制治療の必要は基本なし
見た目白く濁ったように見える青白く曇ったように見える
対応早期発見・治療が重要経過観察でOK


白内障とは

原因

白内障は目の「水晶体」が白く濁る病気で、光が網膜に届きにくくなるため視力が低下します。
主な原因は以下のとおりです:

  • 加齢による自然な変化(老齢性白内障)
  • 遺伝的素因(若齢発症型)
  • 糖尿病 などの全身疾患
  • 外傷・炎症(ブドウ膜炎 など)

特に糖尿病による白内障は進行が非常に速く、早期対応が重要です。

症状

  • 瞳が白く濁る
  • 家具や壁にぶつかるようになる
  • 夜間の歩行を嫌がる
  • 目を細める、まぶしがる

治療・対処法

進行度状態主な治療
初期わずかに濁りがある進行抑制の点眼薬、定期検診
中期視力低下が始まる点眼+手術検討
末期視力喪失・炎症併発手術が困難な場合も

進行が早い場合は 白内障手術 により視力を回復できることがあります。
ただし全身麻酔が必要になるため、高齢犬や持病がある犬では注意が必要です。


核硬化症とは

原因

核硬化症は、水晶体の中心が加齢によって硬くなり、光の屈折が変化することで青白く見える現象。
病気ではなく老化現象 のひとつです。

症状

  • 瞳が青白く濁って見える
  • 視力はほとんど変わらない
  • 行動の変化は少ない

治療・対処法

  • 特別な治療は不要
  • 定期的な眼科検診で経過観察
  • 視力が保たれている限り、生活に支障はありません


診断・検査方法

白内障と核硬化症は、見た目が似ているため、飼い主の目視だけでは正確に区別することができません。
日本獣医師会 も推奨するように、以下のような検査を行うことで診断します。

検査名内容目的
視診・細隙灯検査目に特殊な光を当て、濁りの部位を観察白内障か核硬化症かの判別
眼底検査瞳孔を広げて網膜や視神経を観察白内障の進行度・合併症の確認
眼圧測定眼圧(目の中の圧力)を測る緑内障 などの併発チェック
超音波検査水晶体の内部や奥の構造を確認手術適応の判断材料
血液検査全身疾患の有無(糖尿病など)白内障の原因特定や麻酔リスクの確認

 ポイント:核硬化症の場合、水晶体の中心が透明なままであるため光が奥に届きます。
一方、白内障では濁りが光を遮るため奥の構造が見えにくくなります。これが大きな診断の違いです。


白内障と核硬化症の見分け方(飼い主目線)

見た目・症状白内障核硬化症
瞳の色白く濁る青白く曇る
行動ぶつかる、夜間の視力低下行動の変化なし
発症時期若齢〜高齢主に7歳以上
進行早い緩やか、進行しない
診断検査が必要検査で判別可能

ただし、肉眼では区別がつかないケースも多いため、少しでも気になったら受診が基本です。


注意すべきポイント

白内障が進行すると、視力が落ちるだけでなく 他の眼病を引き起こす可能性 もあります。

  • 緑内障 や ブドウ膜炎 を併発することがある
  • 強い炎症や痛みを伴うケースもある
  • 放置すると視力を取り戻せなくなることもある
  • 手術可能な時期を逃してしまう危険もある

一方、核硬化症では基本的に視力障害が起きないため、治療の必要はありませんが、他の病気を見逃さないための定期検診は大切です。


予防と日常ケアのポイント

  • 7歳を過ぎたら年1回以上の眼科検診を受ける
  • 紫外線対策(散歩時間や日陰の活用)
  • 抗酸化成分を含む食事・サプリメントの活用(例:ルテイン、アスタキサンチン)
  • 糖尿病など全身疾患の予防・管理
  • 異変を感じたらすぐに受診する

また、目の周りを清潔に保つことで炎症のリスクを減らすことができます。


こんな症状があればすぐ病院へ

  • 白く濁りが急に進んだ
  • ものにぶつかるようになった
  • 涙が多い、目をしょぼしょぼさせる
  • 目が赤い、腫れている
  • 瞳孔の左右差がある

これらは白内障の進行や、他の眼病のサインである可能性があります。
早期発見が、視力を守るカギです。


まとめ

瞳の変化は早期対応が大事

  • 白内障は進行性の病気。視力を失う可能性もあるため、早期発見・治療が大切
  • 核硬化症は老化現象。治療は不要だが、定期的な検査は必要
  • 診断には細隙灯検査・眼底検査・眼圧測定などが有効
  • 進行を防ぐには日常ケアと定期検診が重要



今回感じたこと


愛犬の目の濁りや異変に気づいたら、まずは冷静に観察し、早めに動物病院への受診。
「年だから」と決めつけず、きちんと検査を受けることで愛犬の生活を守ことができると思います。


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