我が家には、今年で28歳になる社会人の息子がいます。
その息子のための五月人形を、28年間毎年飾り続けてきました。
でも、ふとある年に思ったのです。

これ、いつまで飾るんだろう?


ふと湧いた素朴な疑問

小さい頃は当たり前のように飾っていた五月人形。
成長とともに、本人の関心はどんどん薄れていきますよね。
それでもなんとなく続けてきた我が家の習慣。
でも「区切り」って、実は誰も教えてくれないんです。
ママ友に聞いてみたら…

息子の同級生のママ友に聞いてみることにしました。
すると返ってきたのは、意外にもこんな答え。
- 毎年飾っている
- いつからやめたかは覚えていない
- 気づいたら飾らなくなっていた
- もう処分してしまった
さらに話を聞くと…
- 女の子の家庭は、お雛様を飾り続けているケースが多い
- 男の子の家庭は、飾らなくなることが多い
そして興味深かったのがこちら。
飾っている家庭でも「独身のうちまで」が多く、結婚後は飾らないケースがほとんど
また、
- 孫が生まれた場合は「孫用を新しく購入」
- 自分のお人形は実家に置いたまま
という方が多いようでした。
私自身のお雛様のこと

ここでふと、自分のことも思い出しました。
私のお雛様も、
やはり実家に置きっぱなしでした。
しかも当時主流だった、立派な七段飾り。
- 段飾りの骨組みはすでに処分済み
- お人形・お道具・飾り物はすべて保管
数年前、私は思い切って両親に提案しました。

もう処分しようか
理由はシンプルです。
- 今後飾ることはまずない
- とても大きくて場所を取る
- 実家をスッキリさせたい
▼母がいつも使用していました
私も毎年五月人形の兜に入れて収納しています
人形の処分方法を調べてみた

いざ処分となると、気になるのがその方法。
調べてみると、主にこんな選択肢がありました。
- 幼稚園や保育園へ寄付
- 神社で人形供養をしてもらう
- 一般ゴミとして処分
どれも間違いではありませんが、やはり長年大切にしてきたものなので悩みました。
私が選んだのは「人形供養」
最終的に私は、
神社でしっかり供養してもらう
という方法を選びました。
長い年月を共にした人形たち。
きちんと感謝を伝えて手放したいと思ったからです。
処分前にしたこと
処分にあたって、まずは実家で準備を。
- すべてのお人形とお道具を出す
- 廊下にずらっと並べる
そして、両親と一緒に思い出話をしながら、記念撮影をしました、
▼お人形たち

▼屏風やお道具

▼大量の段ボールは全てゴミへ

これが本当に良い時間でした。

こんなこともあったね。
毎年飾るの大変だったね。
笑いながら振り返る時間は、
ただの「処分」を特別な思い出に変えてくれました。
お雛様を自宅へ運んでから
実家からお雛様一式を持ち帰り、
いよいよ供養の日を迎える準備へ。
不思議と寂しさよりも、

ここまで見守ってくれてありがとう
という気持ちの方が大きくなっていました。
実家からお雛様を私の家へ持ち帰ったあと、もうひとつ、どうしてもやっておきたいことがありました。
それは、
最後にもう一度、きちんと飾ること。
小さかった頃の写真を見返しながら、
当時を思い出して、階段にお雛様を並べてみました。
▼本来は7段飾りですが小さくまとめて記念撮影

▼50年以上の年月を重ねていますがきれいなお顔です

そして、あの頃と同じように記念撮影。
時間は流れているのに、
どこかその瞬間だけ昔に戻ったような、不思議な感覚でした。
感謝の気持ちを込めて
撮影を終えたあとは、いよいよ片付けです。
ひとつひとつのお人形の顔を、
やさしく包み込みながら箱へと戻していきました。
まるで「お疲れさま」と声をかけるように。

神社の注意書きには「人形のみ」とあったため、
お道具類については一般ゴミとして処分しました。
少し寂しさもありましたが、
役目を終えたものとして、しっかり区切りをつけました。
供養を終えて感じたこと
神社で丁寧に供養していただいたことで、
ずっと心のどこかにあった
「処分することへの罪悪感」は、すっと消えていきました。
大人になってからは飾ることもなかったけれど
「これまでずっと見守ってくれてありがとう」
そんな感謝の気持ちが何よりも大きく残りました
お節句の人形の本来の意味
今回をきっかけに、お節句の人形についても調べてみました。
すると、こんな考え方があることを知りました。
ただし現代では、
- 住環境の事情
- 子どもの人数
などによって柔軟に考えられているようです。
親の人形を引き継ぐケースも多く、それ自体は決して悪いことではありません。ただ、本来の意味としては少し違う考え方になるそうです。
処分するタイミングについて
処分の時期についても調べてみると、
- 成人
- 就職
- 結婚
といった大きな人生の節目が、
ひとつのタイミングとされている方が多いようでした。
確かに、どれも「役目を終える区切り」としては納得です。
五月人形やお雛様には、
明確な「いつまで」という決まりはないようです。
だからこそ、子どもの成長や家族のタイミング、自分の気持ちなど「気持ちの区切り」で処分していいのではないでしょうか。
もし今、同じように悩んでいる方がいたら、無理に飾り続ける必要も、急いで手放す必要もないと思います。
そして我が家は…
いろいろ考えて、調べて、悩んで
それでも結局
今年も五月人形を飾りました

28歳になった息子に対して「健やかな成長」というのも少し違う気もしますが、
それでもやっぱり、
- 健康であること
- 安全に過ごせること
そんな願いを込めて、今年も変わらず飾りました。
まとめ
「いつまで飾るのか」という問いに正解はありません。
でも今回感じたのは、
人形は“気持ち”で向き合うもの
だということ。
続けるのも、手放すのも、
どちらも間違いではありません。
そして、
自分たちなりの区切りを見つけること。
きっとそれが、一番自然な形なのだと思います。
