昨年の夏からピアノ教室に通っています。
ちょうどコロナが流行する1年前に「ピアノを弾きたいな」と夫に話しをしました。夫は大賛成ですぐにピアノを選び始めてくれました。もちろん電子ピアノです。
▼こちらを購入しました

今後続けるかどうか未定であることもあり、購入しやすい価格帯の電子ピアノを購入しました。まずは自宅で楽しんでいました。でも、しっかりと習いたいと思い教室を探しているとコロナが大流行。密室で密に接するピアノのレッスンは教室を閉鎖してしまう事態になっていました。電子ピアノ購入から数年経ってしまいましたが、今楽しくピアノ教室に通い続けています。
50代からピアノ教室?と
思うかもしれませんが、結論から言うと年齢を理由に諦める必要はないと思います。むしろ大人になってからだからこそ、いいことをたくさん感じています。私自身の体験をもとに「50代からのピアノ」について書いてみたいと思います。

ピアノを始めたきっかけ
私がピアノを始めたのは、漠然と鍵盤に触れたいと思ったからです。幼少期にエレクトーンを習っていたこともあり、楽譜が少し読めるくらいですが多少の知識はありました。

そして、息子も社会人になり夫も海外勤務中なので時間に余裕があることもあります。さらに背中を押したのは、ある記事で「大人のピアノは脳トレになる」という一文を目にしたことです。楽譜を読み、両手を使って異なる動きをすることが、脳の活性化につながると書かれていました。音楽を楽しみながら脳にも良い影響があるなら一石二鳥。そう思って、思い切ってピアノを習う決心をしました。
教室選び ──大手音楽教室か個人教室か
メリット・デメリット
最初に直面したのが「どこで習うか」という問題でした。大きく分けて、大手の音楽教室と個人の先生の教室があります。それぞれにメリットとデメリットがあり、かなり迷いました。
- 大手音楽教室
システムが整っており、教材やカリキュラムも統一されています。発表会やイベントの機会も多く、仲間と刺激し合える環境があるのが魅力です。ただし、月謝がやや高めで、レッスン時間が比較的短いこともあります。 - 個人教室
先生との距離が近く、自分のペースに合わせた指導をしていただける点が大きな強みです。クラシックを基礎からじっくり学ぶこともできれば、「好きな曲を中心に進めたい」という希望も通りやすいです。ただし、先生との相性が合わないと継続が難しくなる可能性があります。
リサーチ
近所にあるピアノ教室を調べました。
息子のママ友たちにもリサーチ。
子供が小さい時にピアノを習っていたというママたちに色々と聞いてみました。
近所の情報はママ友の輪が最強です。
大手音楽教室に決定
以下の理由から私は大手音楽教室に決めました。
- ご自宅に訪問することに抵抗があった
自宅近くにある個人教室は先生のご自宅でレッスンを受ける形でした。 - 退会する時に辞めずらそう
大手2社の体験レッスンを両方受けてみました。
そして通いたい教室を決めました。
先生がとても柔らかい雰囲気の方で、「新しいことを始めるのに年齢は関係ないですよ。50歳以降から始める方も多いですよ」と声をかけてくださいました。どのような教室であるかも大切ですが、教室の場所も長く続けるためには大切なポイントだと思います。
- 自分に合ったスタイルを見つける
大人の初心者クラスがありスタートしやすかった。 - 通いやすい場所である
場所も大切だと思います。私は徒歩圏内で選びました。暑い日、寒い日、雨の日などでも近所なら嫌にならずに通い続けられます。
大手音楽教室に1年通って感じたこと
- 季節ごとにキャンペーンの案内がある
お友達紹介や商品購入などのパンフレットを渡される
友達紹介も商品購入もしたことはありません
- 定期的に検定試験がある
受験するしないは自由だと思いますが、先生から勧められる
受験料がかかる
検定試験は受けました
- 発表会の参加
毎年行われている発表会参加の打診がある
とても勧められる
参加料がかかる
人前で弾く自信がないのでしっかりと断りました
ピアノは最高の脳トレ
ピアノを実際に始めてみると、予想以上に脳を使っていることを実感します。
楽譜を目で追いながら、頭に指令を出して、右手と左手で違うリズムを刻みます。最初は「こんなに同時にいろいろなことをするのは無理だ!」と思いました。
子供の頃は普通にできていたことがこの年齢になると難しいことがたくさんあります。
通い始める前は、レッスン時間が30分しかないことに短いなーと思っていましたが、集中力が続くのは30分なんだとわかりました。
実際に、脳科学の分野でもピアノの効果は注目されています。

両手を協調させることで脳の前頭葉が活性化され、集中力や記憶力の維持に役立つと言われています。50代以降にありがちな「物忘れが増えた」「集中できない」といった悩みにもプラスに働くのはうれしいことです。
少しずつ指が動くようになり、短い曲を最後まで通せるようになったときの達成感は格別です。
初めての検定試験に挑戦
習い始めて半年ほど経った頃、先生から「検定試験を受けてみませんか」と勧められました。
正直、試験と聞いた瞬間は身構えました。「目標があると練習も楽しくなりますよ」という言葉に押され、思い切って挑戦することにしました。
課題曲を仕上げる過程は簡単ではありませんでした。指が思うように動かないことも多く、何度もつまずきました。でも、「ここまで弾けるようになったんだ」と少しずつ上達を感じられるのは大きな励みでした。当日は緊張で手が震えました。この歳になってこんなに緊張することは初めてです。
後日、合格発表がオンラインでありレッスン日に先生から合格証書を受け取りました。
夫と息子にも報告しました。
合格証書を受け取ったときは嬉しかったです。
大人になってから「試験に合格する」という経験は、想像以上に心を弾ませてくれるものでした。
まとめ ──何歳からでも遅くない
50代からピアノを始めて感じたのは、「やりたいと思ったときが最適なスタート時期」だということです。若い頃に習っていたら…と後悔するよりも、今からできることを楽しむ方がずっと充実しています。
実際に、私の後の時間帯にレッスンを受ける方は70〜80歳代だと思われる女性の方です。帰りにご挨拶を交わす程度のお話ししかしたことはありませんが、生き生きとした表情がとても印象的な素敵な方です。
ピアノは音楽を奏でるだけでなく、脳を鍛え、心を豊かにしてくれます。そして、年齢を重ねたからこそ味わえる曲の深みもあると思います。「もう遅いかな」と迷わずに一歩を踏み出してみると新しい世界が待っていると思います。
